2002年。
漫画家を目指す方々が集まるサイトのお絵描き掲示板にて
皆さんの若い血潮に触れ(笑)ついつい漫画なぞを連載して みました。

三話目終了まで連載を
させて頂きましたが、このままイラストが主な掲示板に、漫画を淡々と載せていって良いものか迷いました。
しかも一話を始めた時点で、構想では六話完結予定だったのです。
好評だったのか、そうでないのか、微妙な雰囲気になったと自分で思い込み、そのまま更新することを自然消滅的に中止しました。
次の掲載を楽しみにしている、とコメントをしてくれた常連さん、本当にごめんなさいm(_ _)m

「このままこの漫画は日の目を見る事はないかもしれない…」と思い、辛い思いで心の奥底に仕舞う事に。

2004年。
行き付けの巨大お絵かき掲示板サイトで「連載用掲示板」というコンテンツができました。
始めはこのコンテンツに全く興味を示さなかったのですが、ある日、突然にココでの最初からの掲載する事を決意しました。

それでは、このムラ気のある根性無しの作者に付き合って下さるありがたい不特定多数のお客様、どうぞしばらくお付き合い下さい。

新発明「にじ色紅茶の午後」。

雨上がり限定新発明
にじ色紅茶の午後

発明2「サントさんの憂鬱

ある悩みを抱えて困っているサントおじさんのお話。
生きるために、好きでもない仕事を続けてしまう人がいる。
運か実力か、好きな事を仕事にできた人もいる。
好きでもなかったのに、やり続けるうちに生き甲斐になる仕事もある。
時はただただ無情に流れる。
その中で人はどうにか未来の生を、現在の生へと形創る。
抗い難い運命が迫った時、あなたはどういう選択をするだろうか。
サントさんは。
迷った時に道標となるのは、自分が心の中で大事に育ててきた夢や誇りだと思います。
支えになるのは家族、友人、愛する人達。

何だか重いようなテーマですが、「サントさんの憂鬱」は、それをほのぼのと扱ってみました

果樹園管理は大変
サントさんの憂鬱

発明3「一途のシャルル

人は、自分以外の人に何かを“して上げたい”と思う時がある。
その気持ちは無から生まれて、行動という形になる。
エネルギーの誕生だ。
それは熱を帯び、目的に向かって体を突き動かす。
目的が達成されれば、そのエネルギーは新たな生きる力を生む。
目的が達成されない場合は?
冷えて無と消えるか、別の目的へ向けられる。
しかし、冷えて無となる時、そのエネルギーを生んだ本体の命まで冷やし、寿命を縮める事がある。
その想いが純粋であればあるほど、力は大きくなるが、冷える力も大きい。
その命は一体誰が救うのか。

大袈裟に描きましたが、そんなテーマをほのぼのと語ってみました(笑)
「一途のシャルル」はそんな純粋なエネルギーの行方のお話です。
君が好きだ
一途のシャルル

発明4「回る思い出 巡る想い

自分を思う。
人を想う。
夢を想う。
「思う」という事は、エネルギーが生まれる瞬間だ。
「想う」という事は、世界を回すエネルギーだ。
「想い」の力無くして世界は動かず、「想い」の力の影響力は素晴らしくも恐ろしくもある。
人に優しくする時、その力は喜びとして自分に回る陽の循環。
人を嫌う時、その力は憎しみとして自分に回る陰の循環。
世界にはこの想いのエネルギーが常に渦巻いている。
それは時に重なり合い、大きなうねりとなってドラマを生み出す。
自分の何気ない言葉が、世界を良くも悪くも変容させる。

今回の話しは「思い」一つが、さまざまな人の人生に影響を与えてしまうというお話。

思い出は宝物
回る思い出 巡る想い

5話目「舞い降りる天使

人の想像する力は現実にも作用する。
空想世界を飛び越えて、現実の世界も創造する。
素晴らしい事だ。

だが時に、それは逆転する。
突然の現実世界からの無慈悲な力に、空想世界にも亀裂が入る。
そして自分を守る為に、内なる世界を広げてそれを阻止する。
想像力による、人間の素晴らしい防御能力だ。
しかし守りにばかり力を入れ過ぎると、時として内なる世界から戻れなくなる事もある。
体有っての心。
心在っての体。
活きて生きる為には、どちらも不可欠なのだ。

今回の話は、現実と空想の狭間で起こる、人間関係のドラマのお話。
自由に翔けたい
舞い降りる天使

6話目「それぞれの味と香り

気持ちが合わない者同士は反発しあい、それぞれ違う道を行く。
気持ちが合う者同士は仲良く同じ道を行く。
とても自然で当然の事だ。

しかし気持ちが合う者同志だからこそ、違う道をそれぞれに行く者もいる。
それはお互いに必然な事であったりもするが、複雑なすれ違いであったりもする。
どうしてそういう事になるのだろう。

でも僕達は、意外にも そういう擦れ違いを毎日のように繰り返している。
それに気付くか気付かないかは、“運命”と片付けてもいいのだろうか。

今回は、そういう切ない 擦れ違いのお話…
色んな人生あります
それぞれの味と香り

最終話「にじ色紅茶の向こう側

出会いは別れの始まり。
別れは出会いの始まり。

生まれた命は喜びを探し
喜びは悲しみを生み
悲しみは優しさを教え
優しさは命を育み
育まれた命は喜びを覚え
自然と一体になり
世界は続く

2005・3月1日。全7話。ページ総数200。約八ヶ月に渡る連掲を終了す。
愛したい
にじ色紅茶の向こう側