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沖縄・沖縄?
標準語?への翻訳
やぁさいびんどぉ
「安いよ」という意味。スーパーでの店のおばちゃん達の掛け声。
まむじん様 魔物、悪い者、妖怪という意味の「まじむん」からもじった名前。
石嶺
沖縄ではよくある苗字。「いしみね」と読む。
どぅーちゅいむにーさー 「どぅーちゅい」は「一人」。「むにー」は言。「さー」はその人を差す。
この場合は「独り言野郎」というニュアンスで良いかも。
えーひゃあ 「おい、こら」という呼び掛け。
がんじゅー

「元気」の意味。たぶん大和の「頑丈」から来たのではないかと思われる
多分。

わん 「俺」「私」という意味。
ねーらんばーよ 「無いんだぜ」という意味。
「ばー」とか「だばー」とかを語尾に付けるのは子供・若者(男)が多い。
しかし若い頃から荒っぽい男衆は歳を取っても使っているようだ。
しかむ 「シカむ」→驚く。「シカんだ」→驚いた。「シカませる」→驚かせる、の意。
やー 「お前」「あんた」という意味。
チャー叩き 「チャー」は連続で行う行動を差す。「〜し捲くる」というほうが分かり易いかも。
「ちゃー叫びー」→喚き散らす。「ちゃー殴りー」→殴り捲くる。
あびる 「喚く」の意味。上記で「ちゃー」の説明をしたが、それを繋げて「ちゃーあびー」(喚き散らす)と使うと沖縄の方言としては凄く良い。
うちなー 「沖縄」を沖縄のイントネーションで発言するとこうなる。
ちぶる 「頭」の事。ウルトラマンセブンに出た頭の大きな怪獣「チブル星人」の名前の由来でもある。

で、肝心の「石敢當」について
沖縄の道々の突き当たりにある石。
これは魔除けの意味がある。
沖縄では長い道には悪い気・魔物が集まり、その道の突き当たりに溜まるそうな。
そこに家があれば、悪い気・魔物が入り込み、災いが降りかかるといわれている。
それを防ぐために、道の突き当たりにある家は石敢當を建てるのだ。

そもそも由来は何か?宗教か?
沖縄の人々に聞いても大抵は由来は忘れられている。
由来には二つの説がある。

一つは中国から伝わった「石敢當」という力自慢の男の話。
中国では英雄や優れた人物は神格化され、一つの宗教にもなったりする。
三国志の「関羽」がそうだ。
悪魔を払う為に、この「石敢當さま」の力を頼むのだ。

もう一つは、霊石を使った中国の俗信というもの。
「霊石が、敢えて魔物に当り払う」という。
しかしこれも本当の事はどうかは分からないが、信憑性はこの俗信の方が強いらしい。
「石敢當」という人物の記録が無いからだと思われる。

中国では今でも石敢當があり、それは「シーカンタン」と呼ばれる。
台湾では「チヲカムトン」。
喜界島にもマジムンバレー石という名であるらしいが、これは沖縄のイントネーションで、そのまんま「魔物払い石」である。
与論島ではアタリ(当り)。久米島ではチチャーイシ(突き当たりの石)。
「いしがんとう」という名が無いので、多分これはらは中国→沖縄本島を経由して離島の島々に伝わったのでは無いのだろうか?

ここからは自分の想像だが、この俗信が広まったのは二つ理由があると思う。
一つは、人というものは縁起を気にする。
何か悪い事が起こった時、何かのせいにしないと落ち着かないのだ。
そこで悪い気(怪)・悪者(物)は「まじむん(魔者)」である。
魔者を四六時中見守るには、生活のある生身の人間には無理である。
で、昔の警備装置、霊石が見守って下さる事になったんだと思う。

もう一つ広まった理由は、昔はどうだったか知らないが、石敢當は儀式を通じて霊力を込めるなどという手間を掛けずに、程よい形の石に「石敢當」と書くだけで出来あがり、というお手軽さ。
誰でも作れるし、俗信なので、他の宗派に排除される程の存在感も無い訳である。
(ただし結構適当に扱っている沖縄と違って、本場の中国は確りと信仰しているようであるが)

この二つの理由から、「石敢當」は沖縄の風物の一つとして長く見られているのだ。
と、思う訳。

でも個人的には「石敢當」という英雄がいた、というのが良いなぁ。
古いCGだけど、オマケ(←クリックすると「石敢當さま」が?) 。