終
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■描いた時期:2011年10月頃
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山奈サチ子さんのところで描いた2作目の沖縄漫画。
見ての通り、恩返しパターンの昔話しのパロディである。 ■タイトルについて パロディは元ネタを知ってこそ成り立つんだけど、まさか今時の子は「〜の恩返し」などの昔話しは知らない、って事はないよな・・・と、不安になる。 「ナマコの・・・」の、点々は、読者が漫画を読み進めていくうちに、「ああ、ナマコの恩返しって事か」と、タイトルを察してもらう為の点々である。 ■ナマコについて 沖縄の海の浅瀬にはたくさんの生き物がいる。魚・カニ・エビ・ヒトデなど。 そして浅瀬にたくさんいるナマコといえば、真っ黒な姿をしたニセクロナマコ。 ニセという名前から分かる通り、似たナマコにクロナマコがいる。 クロナマコは敵から身を守るカモフラージュの為か、体中に白い砂をくっ付ける為、白いナマコに見える。 ニセクロナマコは体に白い砂を付ける事はしないため、そのまま真っ黒な姿をしている。 体内に毒を持っている為、カモフラージュの必要が無いと思われる。 ちなみに作中に子供たちがやっている遊びは、僕が子供の頃に実際やったもの。 海水から掬い出して地上へ置くと、ゆっくりと小さくなり、海へ返すとまた元の大きさにに戻っていく。 まあこの遊びはたったの一度しかしなかったけど。 文・2014年(平成)7月 |